Aマホ刀剣乱舞(仮) Aの魔法陣ver4 非公式自作サプリ



この自作サプリは、Aの魔法陣ver4のルールと、公式サプリ「ファミリーゲーム」を流用して、刀剣乱舞で遊べそうにした非公式サプリです。
戦闘無しで、のんびりした本丸の日々で起きるあれこれの物語を遊べそうな気がします。

ルールブック:
 Aの魔法陣ver4(可愛い漫画付きで分かり易いルールブック。定価630円。実際安い)

使用サプリメント:
 ファミリーゲーム




Aの魔法陣とは?

 ゲームデザイナーの芝村裕吏氏がデザインした、ほぼ何でも判定できる軽量のTRPGです。
 慣れれば簡単に短時間で遊べるシステムで、最新版のバージョン4の漫画ルールブックが発売されています。
(ネット上で無料サプリなども公開されており、バージョン4.5も発表されていますが、最初はバージョン4のほうが簡単だと思います)




遊び方

1:プレイヤーはPCを作成します

 PCが審神者にせよ刀剣男士にせよ、以下の「成功要素」の部分をセッション前に決めましょう。
 Aの魔法陣では、PCは成功要素の集まりで出来ています。その内容を決定するわけです。
 「家族の位置づけ」や「仕事」などの部分は、「本丸の位置づけ」や「本丸での仕事」など適当に頭の中で差し替えて考えましょう。

PCのテンプレート:
パワー11:成功要素(家族の位置づけ)
パワー12:成功要素(見た目)
パワー13:成功要素(性格)
パワー14:成功要素(仕事)
パワー15:成功要素(趣味)

 決めにくい場合は、適当でも良いです。
 審神者や刀剣男士の細かい設定などはそれぞれの本丸によって違うだろうと思うので、それぞれで適当に登録すると良いでしょう。
 例えば、うちの本丸の乱藤四郎ならこんな感じになります。

例:うちの本丸の乱藤四郎の場合
パワー11:お色気短刀(家族の位置づけ)
パワー12:可愛い男の娘(見た目)
パワー13:小悪魔乙女(性格)
パワー14:無駄にえろい台詞を言う(仕事)
パワー15:オシャレ(趣味)

 なお、PCを審神者にする場合は、かなり自由に設定できるので、最初は審神者のPCを作るのが良いかも知れませんね。
 以下は、うちの本丸の審神者になります。色々と不明瞭な世界観なので、とりあえず適当で良いのです。

例:うちの本丸の審神者の場合
パワー11:主(家族の位置づけ)
パワー12:眼鏡男子(見た目)
パワー13:意地悪(性格)
パワー14:ニコ動鑑賞(仕事)
パワー15:刀剣男士いじり(趣味)


2:SDは事前にセッションで起きる問題(M*)を作成しておきます

 Aの魔法陣において、ゲームの進行や判定をする役割の人物(ゲームマスター)のことは、SD(セッションデザイナー)と呼ばれています。
 SDは、プレイヤー達が遊ぶセッションの内容を、セッションが始まる前に作成しておかなければいけません。

 セッションで起きる問題を、Aの魔法陣では「M*」といいます。
 M*を解決することが、プレイヤー達の基本的な目標になります。

 この刀剣乱舞サプリ(仮)では、M*を手軽に作るために、ファミリーゲームというサプリの表を流用します。
 具体的にはサプリ内の、「M*」1表(問題)・「M*」2表(原因)・「M*」3表(難易) の表をそのまま使ってしまう感じです。

 まず、今回のセッションでスポットを当てるキャラを決めましょう。
 とりあえず今回は乱藤四郎にします。

 次に、「M*」1表(問題)を見ながら、1〜6が出るダイスを3つ振ります。3・5・6が出たとします。
 この場合、表の35・36・53・56・63・65の内容から、1つを選べるわけです。
 世界観に合わない問題の場合はそれっぽい内容に差し替えて考えましょう(重要)
 とりあえず、ここでは「35 が悪い人に騙されている。原因を探らねばならない」を選びます。
 乱が悪い人に騙されているわけですね。

 次に、「M*」3表(難易)を同じように振ります。2・3・4が出たとしましょう。
 これは問題の難易度を決める表ですが、とりあえず一番難易度が低い「23 PLの人数×22」にしましょう。
 
 これで問題が1つ作成できました。
 「M*:乱が悪い人に騙されている。原因を探らねばならない:難易度PLの人数×22」ですね。
 プレイヤー達は、この問題を解決するために頑張ることになるわけです。
 そして上のM*が解決されたら、悪い人に騙されている原因が明らかになるでしょう。この原因もSDが準備しなければいけません。

 なぜ乱が悪い人に騙されているんだろう? と想像しながら、次は、「M*」2表(原因)を、さっきと同じように振りましょう。
 4・4・5が出たので、表から「44 それはオシャレが原因だった。解決しなければならない」を選びます。
 そしてさっきと同じように、「M*」3表(難易)で難易度を決めます。3・5・5が出ました。「53 PLの人数×18」にしておきましょう。

 これでM*は全て完成しました。

 M1:乱が悪い人に騙されている。原因を探らねばならない:難易度PLの人数×22
 M2:それはオシャレが原因だった。解決しなければならない:難易度PLの人数×18



3:実際に遊んでみる(イメージ)

 ルールやセッションの流れなどはルルブに書いてあるので詳しく説明しませんが、大体以下のような感じです。
 テストプレイということで、審神者のPC1人で遊んでみましょう。

 ……最近、乱が怪しい商人と会話しているという噂を、たまたま審神者が耳にします。
 商人が悪そうな顏をしているとか、乱が最近お小遣いを欲しそうにしていたなどの描写をSDがすれば、審神者も不安に思うでしょう。

 タイミングを見計らって、SDは今回のお題を発表します。
 M1:乱が悪い人に騙されている。原因を探らねばならない:難易度22
 審神者のプレイヤーは、どうすればこの問題を解決できるか作戦を立てます。
 SDに質問したり、複数人プレイなら、こういう作戦ってどうかな? と相談しながら作戦を立てると良いでしょう。作戦立案の制限時間は10分です。

 審神者「よし、こっそり刀剣男士に調べさせよう」

  もし作戦の内容が、目的を達成できそうなスゴイ説得力のある作戦の場合、
 SDは特別に難易度を最大で半分まで下げても良いですが、今回は割と普通の作戦なので、難易度はそのままで進めます。
 逆に、まずい作戦の場合は難易度が上がったりするので、しっかりSDに質問したりして、大丈夫そうな作戦を立てましょう。

 SDが作戦を確認した後、プレイヤーは作戦に沿った成功要素を1つ提出します。
 以下のような感じです。成功要素の提出理由も書いておけばSDも判断しやすいでしょう。

 審神者「<パワー11:主>を提出します。主なので言うことを聞いてくれそうな刀剣男士に乱の調査をお願いします」

 成功要素の内容に問題なさそうなら、SDはその成功要素の持つパワーの分を、難易度の数字から引きます。
 そして成功要素が通った結果を簡単に発表します。

 SD「通った。残り難易度は22から11になった。長谷部あたりが頑張ります、と意気込んでいるね」
 審神者「長谷部かー」

 難易度は下がりましたが、しかし難易度が0にならないとM*は達成できないので、ゲームオーバーになってしまいます。
 そこで、作戦を立てて成功要素を提出するフェイズの次に、RP(演技)をしながら成功要素を提出するフェイズがあります。RPの制限時間は10分です。
 作戦に沿ったRPをしつつ、さっきとは別の成功要素を1つ提出します。

 審神者「長谷部。俺はお前なら出来ると思ったから頼んだ。きっとお前なら出来るはずだ」
 長谷部「主……」 #PC以外のNPCはSDがアドリブで適当に動かします
 審神者「もしうまく乱の調査が出来なかったら、お前のことは今後バームクーヘンと呼ぶ」
 長谷部「……か、必ず成功させます……(震え声)」

 審神者「という感じで、< パワー13:意地悪>で、長谷部をやる気にさせます」
 SD「通った。難易度は11から0になった。おめでとう。M1クリアです。長谷部はなんか必死で調べてきてくれたぞ」
 SD「乱は怪しい商人から、値段が怪しい衣服や化粧道具をたくさん買い込んでいるようだ。高額な物ばかりだね」
 審神者「むむ。それは良くないな」

 ……という感じで、次のM2に進みます。なお、M1で使った成功要素も再び使用できます。
 M2:それはオシャレが原因だった。解決しなければならない:難易度PLの人数×18
 あとはさっきと同じように、乱のオシャレ散財を止められそうな作戦を立てて、成功要素を提出します。
 まだ難易度が残っていた場合は、RPをしつつ成功要素を提出して、難易度が0になればいいわけですね。

 なお、M*を1つクリアすると、PCの成功要素を1つ新たに登録することが出来ます。パワーも1増えます。
 ただし新しい成功要素は、手持ちの一番パワーが大きい成功要素から連想できるものでなければいけません。
 <パワー15:刀剣男士いじり>なら、いじってるうちに観察眼が育ったとかで、<パワー16:刀剣男士の観察眼>を登録したりするわけです。


4:設定的に空白の部分があった場合

 刀剣乱舞は設定的に謎が多いので、セッションをする過程で、設定的によくわからない部分や、SDが決めていない設定の空白などが出てくると思います。
 これらのSDが決めていない設定を、Aの魔法陣では「設定の空白」といいます。
 Aの魔法陣では、設定の空白はSDが許可する限りにおいて、プレイヤー側で早いもの勝ちで埋めることが可能です。ゲーム中に普通に提案すればOKです。
 SDは特に問題なさそうなら、設定の申請を適当に受け入れてください。

 プレイヤー「あ。設定申請します。本丸での手入れは、実は風呂で入浴して治している、というのはどうでしょうか」
 SD「OK。自分は特に決めてないですし、今回のセッションではその設定でいきましょうか」

 ……なお、設定的に空白だからといって、あまりにも都合の良すぎる設定を申請して通してしまうと、
 それはそれでゲーム的に緩くなりすぎるので、SDは適度にやんわり却下したりもしましょう。

 プレイヤー「設定申請。刀剣男士達は全員が主のために絶対の忠誠を誓っていて言うことをどんなことでも聞いてくれる」
 SD「あー。性格的に気難しいやつもいるし、今回は通さない方向で。すみませんー」
 プレイヤー「いえいえ。あ、じゃあ設定申請で、長谷部は社畜というのは通りますか?」
 SD「通った」


5:巻き戻し処理は禁止!

 作戦を提出して難易度が確定した後に「あ、やっぱりさっきの作戦はやめて別のにします」とか、
 設定の空白を埋めて利用した後で「さっきの設定申請は無かったことにしたい」などの、
 過去に遡って処理を変えてしまうことを、巻き戻し処理といいます。

 Aの魔法陣では、巻き戻し処理は禁止されています。
 セッションが簡単に破綻してしまいますし、あとで何度でもやり直せるなら、頑張る必要がなくなってしまうからです。
 歴史の改竄ダメ絶対ということで、きっちり守れるように頑張りましょう!




 ……M*をどんな方法でクリアするのか、手持ちの成功要素を見ながら
 あれこれ悩んだり試行錯誤する過程で、そのセッションだけの物語が生まれるのがAの魔法陣です。

 SDは、できるだけ「こうしなければクリア出来ない」と考えず、プレイヤーと協力して物語を作っていきましょう。
 Aの魔法陣は物語を作るツールでもあります。

 家出した山姥切国広を捜索して連れ戻すセッションや、刀剣男士の誰かの浮気が発覚した修羅場セッション、
 ヘンな宗教にハマった長谷部をどうにかするセッションなど、あれこれ面白おかしい問題を作って、プレイヤーとSDが協力して解決して、楽しい物語を作れると良いですね!