*部品構造
-大部品: 酒屋「龍猫酒造」 RD:33 評価値:8
--部品: 星風藩国の酒屋
--部品: 店の位置と店名の由来
--部品: ビールが多くウイスキーはごく僅か
--部品: 熟成樽が少ない
--大部品: 酒蔵(伝統的製法) RD:7 評価値:5
---部品: 伝統的な酒造設備
---部品: 蔵
---部品: 酒瓶・酒樽
---部品: 搬入出口
---部品: 伝統的な保冷設備
---部品: 丁寧な見回り
---部品: 酒蔵(伝統的製法)の流用実績
--大部品: お酒を作る設備の例(ビール・ウイスキー向け) RD:9 評価値:5
---部品: 麦芽粉砕機
---部品: マッシュタン
---部品: ロイタータン
---部品: 麦汁煮沸釜
---部品: ワールプールタンク
---部品: 麦汁冷却槽
---部品: 発酵用タンク
---部品: ビール熟成用の貯酒槽
---部品: 単式蒸溜器
--大部品: ビールやウイスキーなどの基本的な作り方 RD:13 評価値:6
---部品: 醸造酒と蒸留酒の違いについて
---部品: デンプン源を用意する
---部品: 粗く挽く
---部品: 温水でデンプンを分解して糖化させる
---部品: 濾過して麦汁を取る
---大部品: ビールの場合 RD:4 評価値:3
----部品: 煮沸する
----部品: ホップを入れる
----部品: 冷却してから酵母を入れて発酵
----部品: タンクで再度発酵させて熟成させる
---大部品: ウイスキーの場合 RD:3 評価値:3
----部品: 麦汁に多くの酵母を入れて発酵液を作る
----部品: 蒸留を二度行う
----部品: 樽の中で長期間熟成する
---部品: 最後にパッケージして完成
*部品定義
**部品: 星風藩国の酒屋
龍猫(りゅうねこ)酒造は、星風藩国の酒屋である。果実酒を醸造するための酒蔵や、小規模ながらビールとウイスキーの製造工場があり、そこで作られたお酒が店で販売されている。他にも各家庭や飲食店などから注文を受けて、お酒を宅配したりもする。
**部品: 店の位置と店名の由来
龍猫酒造は、星風藩国の商業区の南側にある。なお、龍猫酒造の店名の由来は、星風藩国の貴重な水資源である龍猫川に由来する。
**部品: ビールが多くウイスキーはごく僅か
龍猫酒造で生産が行われているお酒は、ビール類が多い。ウイスキーは設備などの問題で、ごく僅かのみが生産されている。果実酒などは普通に作られている。
**部品: 熟成樽が少ない
星風藩国は西国であるため、樽の製造については、藩国政府より特別の許可をもって、自然が残る上樹山のあまり目立たず環境に影響が出ない樹から、ごく僅かの樽のみが作られている。上樹山は水源となっている山のひとつであるため、このあたりはとても厳しい。というわけで龍猫酒造でウイスキーの数が少ないのは、熟成樽が少ないからであり、将来的には木材または樽の輸入が行われる予定である。
**部品: 伝統的な酒造設備
古くから伝わるお酒を造るための設備。
ワインを作る際、ブドウを足で踏んで果汁を搾るための巨大な桶を始め、果実酒を漬け込み発酵させるための樽、圧搾やろ過の道具など、多岐に渡る。
**部品: 蔵
中で保存した品が適切な状態で保管されるよう設計された倉庫。
木や土、石材などを利用した伝統的なものを使用している。
**部品: 酒瓶・酒樽
作った酒を入れて保管する容器。木製の場合は長期間保管する事により、木の香りが移る事もあるため、酒と木の相性も考慮して用意される。
**部品: 搬入出口
酒の原料となる果物やマタタビ、穀物などを倉庫に入れたり、できた酒を出荷するための出入り口。
大きな、あるいは沢山のものを一度に受け渡しできるよう、通常の出入り口とは別に動線を考慮して用意される。
**部品: 伝統的な保冷設備
酒の製造を行うのに適した温度および湿度に保つための設備。
ここでは地下のワイナリーを作ったり、土蔵を利用したり、あるいは洞窟のような自然的な保存設備を使用し、機械を使わずに適温を保っている。
**部品: 丁寧な見回り
お酒にはそれぞれ醸造や保存に適した温度が存在する。その温度から外れてしまうと、発酵が進まなかったり、ワインであれば酢になってしまうこともある。
また、醸造中に雑菌が入ってしまえば腐ってしまうこともある。
こうしたことが起きないよう、それぞれのお酒の醸造、保存が適切な状態になっているか、こまめな見回りを行っている。
もちろん、見回り中は清潔な状態を保ち、雑菌が入らないよう注意する。
**部品: 酒蔵(伝統的製法)の流用実績
本部品の流用実績については、下記URLにて管理しています。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1Rf4NQWXklAinxZg8nBi0aWEAZs8nnfcxkPvYAkWuVFw/edit#gid=1080984222
**部品: 麦芽粉砕機
麦芽粉砕機(モルトミル)は、麦芽(モルト)を適切なサイズに粉砕するための機械である。上部から入れて、下に落ちる過程でローラーで何段階かに分けて粉砕することで、粗く挽いたり大きさを調整したりすることが出来る。ステンレス製で、マグネットで金属などの不純物も除去できる。
**部品: マッシュタン
粉砕した麦芽(モルト)と温水を混ぜるための巨大な容器(タン)の設備。これによってお粥状の糖化液(マッシュ)が作られる。
**部品: ロイタータン
ロイタータンは、斜めのスリットによってお粥状の糖化液を濾過する巨大な容器の設備である。底にスリットの入った板が敷き詰められており、これによって濾過を行い麦汁を抽出する。また、濾過の過程で発生する麦芽の残り粕をかき混ぜる装置も付いている。
**部品: 麦汁煮沸釜
ビール製造用の麦汁煮沸釜(ウォルトパン)は、文字通り麦汁を煮沸するための大きな釜のような設備である。ステンレス製で、上部中央には排気用の煙突が突き出ている。また内部には多管式熱交換器という加熱装置が備え付けられており、これによって加熱された蒸気によって麦汁が煮沸する。また、上部からホップを投入することが出来る。
**部品: ワールプールタンク
ワールプールタンクは、ビール製造において、ホップの残り粕と麦汁を分離させるためのタンクである。具体的には、内部で液体を回転させることで、遠心力でホップ粕などの固形物を中央に沈殿させて、その部分を崩さないように液体のみを抽出する仕組みである。
**部品: 麦汁冷却槽
麦汁を発酵に適した温度にするために冷却するための設備。冷媒を使った熱交換器によって急速に冷却される。この時、酵母が発酵しやすいよう、適度に無菌酸素が吹きこまれる。
**部品: 発酵用タンク
発酵用タンクは、麦汁に酵母を加えてアルコールと炭酸ガスを発生させるための設備である。見た目は大きなステンレス製のタンクであり、ビール用のものは温度調節が可能なので上面発酵や下面発酵が可能となっている。下部は円錐状になっており、バルブを回すことで使い終わって沈んでいる酵母を取り出して再利用できる。ビール製造ではこの工程を主発酵、次の熟成を後発酵とも呼ぶ。
**部品: ビール熟成用の貯酒槽
ビール熟成用の貯酒槽は、横倒しになった円筒状のタンクである。後発酵のための加圧や冷却が可能。ここで不完全な若ビールを熟成させることで、美味しいビールへと変化する。
**部品: 単式蒸溜器
単式蒸留器(ポットスチル)は円錐に似た縦長の設備で、ウイスキーや焼酎などの製造における蒸留工程を行うための設備。下部で発酵させた麦汁を加熱して、そこから気化したアルコールが上部にある導管を通り、蒸気を再び液体に戻す冷却器で再び液体に戻るという仕組みである。
**部品: 醸造酒と蒸留酒の違いについて
ビールやウイスキーなどは、穀類をデンプン源として糖化液を作り、それに酵母を加えて発酵させてアルコールや炭酸ガスを生成するまでの工程は同じである。その後、蒸留というアルコール分を水蒸気にして取り出し再び液体に戻す工程があるものを蒸留酒、蒸留工程が無いもののを醸造酒という。つまり、ビールは醸造酒で、ウイスキーは蒸留酒なのだ。
**部品: デンプン源を用意する
デンプン源を用意する。このデータでは例として大麦の種子を使うが、トウモロコシなどでも作れる。大麦の種を水に浸して発芽させた後、焙燥や焙煎などを行い乾燥させて成長を止める。そして根などを除去することで、デンプン源となる麦芽(モルト)を用意する。わざわざ発芽させたのは、そうすることで麦芽の中で酵素(アミラーゼなど)が作られるからである。
**部品: 粗く挽く
麦芽(モルト)を、臼や粉砕機などで粗く挽く。穀皮を細かく砕き過ぎると、この後で水を加えた際に苦味やえぐみが多く出てしまったり、濾過する際に濾膜を形成できなくなる。その一方で、穀粒は細かくしたほうがこの後の糖化工程の効率が良くなる。これらを考慮する関係で、麦芽は粗く挽く必要があるのだ。
**部品: 温水でデンプンを分解して糖化させる
細かくした麦芽(モルト)に温水を混ぜて、糖化させる。具体的には、65℃くらいの温水で温められた酵素(アミラーゼなど)が麦芽のデンプンを糖に分解して、糖化液のお粥状態にする。なお、この工程で、ミネラルを多く含んだ意味異臭のない美味しくて澄んだ良質の水を使えば、より美味しいお酒が出来る。
**部品: 濾過して麦汁を取る
穀皮を含んでいる糖化液を濾過する。細かく砕かなかった麦芽の穀皮が、ここで不純物を取り除くフィルターの役割としても利用される。濾過を繰り返して、なるべく自然に不純物が取り除かれるようにする。こうして出来るのが、麦汁(ばくじゅう)である。
**部品: 煮沸する
麦汁を煮沸する。この工程には、麦汁の微生物を殺菌したり、この後で酵母が麦芽糖を分解しやすくなるようにしたり、余計なたんぱく質を凝固させたりなどの効果がある。
**部品: ホップを入れる
煮沸中に、ビール特有の苦みと香りや風味などの決め手となる、ホップを加える。ホップに含まれるポリフェノールが液体を綺麗な澄んだ色にするなど、さまざまな良い効果がホップにはある。なお、ホップ無し、またはホップの代わりにハーブや香辛料を入れる場合もある。この後、ホップの粕など不純物を取り除いて、いよいよ発酵のための準備に入る。
**部品: 冷却してから酵母を入れて発酵
煮沸したら、次は麦汁を発酵させるのに都合が良い温度まで冷却させた後、酵母を添加して発酵工程に入る。酵母は麦汁の糖質をアルコールと炭酸ガスに分解しながら増殖していく。なお、酵母の種類によって上面発酵や下面発酵などの違いがあり、香りや味わいなどが変化したりもする。この状態のビールを、若ビールという。
**部品: タンクで再度発酵させて熟成させる
熟成の工程では、ビールの場合、若ビールの中にまだ残留している糖質をしっかり発酵させるために、タンクなどに移し替えて熟成させる。この時、加圧しながら少しずつ冷却していくと、炭酸ガスが溶解して、ビールの泡や爽快な喉ごしを液体の中にしっかり閉じ込めることが出来る。この発酵が適度な段階まで進んだら、そこで発酵を止めるために酵母や(冷却時に凝固した)タンパク質やポリフェノールなどを取り除く。これは濾過または熱処理によって行われる。
**部品: 麦汁に多くの酵母を入れて発酵液を作る
ウイスキーの場合、麦汁が出来た段階で多くの酵母を投入して発酵工程を開始する。熱処理などは、この後の蒸留工程で行われているのである。この段階では存在する雑菌などに負けないよう、酵母は多く投入するのだ。
**部品: 蒸留を二度行う
発酵液を蒸留して、アルコールの成分を高める。水の沸点は100℃だがアルコールの沸点は約80℃であり、この差を利用してアルコールを気化させ、それを冷却して抽出して液体に戻すのである。この工程を二度行う。二度目の蒸留では、アルコール成分の中でも酒として良い部分を選り分ける。
**部品: 樽の中で長期間熟成する
ウイスキーなどの場合は、樽の中で何年も熟成されることによって、ウイスキーの美しい琥珀色やまろやかな味わいや香りなどが育てられる。樽の中で少しずつアルコールが蒸散すると同時に、樽の中に空気を取り入れることで、まるで呼吸するように熟成するとされる。樽熟成にはピークがあるものの、何十年も長期間熟成に耐えられるウイスキーは、とても希少で価値のあるお酒として扱われる。
**部品: 最後にパッケージして完成
酵母などの不純物を取り除いて完成したお酒を、瓶や缶などに入れてパッケージする。こうして酒屋の店頭などに並んだりするわけである。
*提出書式
大部品: 酒屋「龍猫酒造」 RD:33 評価値:8
-部品: 星風藩国の酒屋
-部品: 店の位置と店名の由来
-部品: ビールが多くウイスキーはごく僅か
-部品: 熟成樽が少ない
-大部品: 酒蔵(伝統的製法) RD:7 評価値:5
--部品: 伝統的な酒造設備
--部品: 蔵
--部品: 酒瓶・酒樽
--部品: 搬入出口
--部品: 伝統的な保冷設備
--部品: 丁寧な見回り
--部品: 酒蔵(伝統的製法)の流用実績
-大部品: お酒を作る設備の例(ビール・ウイスキー向け) RD:9 評価値:5
--部品: 麦芽粉砕機
--部品: マッシュタン
--部品: ロイタータン
--部品: 麦汁煮沸釜
--部品: ワールプールタンク
--部品: 麦汁冷却槽
--部品: 発酵用タンク
--部品: ビール熟成用の貯酒槽
--部品: 単式蒸溜器
-大部品: ビールやウイスキーなどの基本的な作り方 RD:13 評価値:6
--部品: 醸造酒と蒸留酒の違いについて
--部品: デンプン源を用意する
--部品: 粗く挽く
--部品: 温水でデンプンを分解して糖化させる
--部品: 濾過して麦汁を取る
--大部品: ビールの場合 RD:4 評価値:3
---部品: 煮沸する
---部品: ホップを入れる
---部品: 冷却してから酵母を入れて発酵
---部品: タンクで再度発酵させて熟成させる
--大部品: ウイスキーの場合 RD:3 評価値:3
---部品: 麦汁に多くの酵母を入れて発酵液を作る
---部品: 蒸留を二度行う
---部品: 樽の中で長期間熟成する
--部品: 最後にパッケージして完成
部品: 星風藩国の酒屋
龍猫(りゅうねこ)酒造は、星風藩国の酒屋である。果実酒を醸造するための酒蔵や、小規模ながらビールとウイスキーの製造工場があり、そこで作られたお酒が店で販売されている。他にも各家庭や飲食店などから注文を受けて、お酒を宅配したりもする。
部品: 店の位置と店名の由来
龍猫酒造は、星風藩国の商業区の南側にある。なお、龍猫酒造の店名の由来は、星風藩国の貴重な水資源である龍猫川に由来する。
部品: ビールが多くウイスキーはごく僅か
龍猫酒造で生産が行われているお酒は、ビール類が多い。ウイスキーは設備などの問題で、ごく僅かのみが生産されている。果実酒などは普通に作られている。
部品: 熟成樽が少ない
星風藩国は西国であるため、樽の製造については、藩国政府より特別の許可をもって、自然が残る上樹山のあまり目立たず環境に影響が出ない樹から、ごく僅かの樽のみが作られている。上樹山は水源となっている山のひとつであるため、このあたりはとても厳しい。というわけで龍猫酒造でウイスキーの数が少ないのは、熟成樽が少ないからであり、将来的には木材または樽の輸入が行われる予定である。
部品: 伝統的な酒造設備
古くから伝わるお酒を造るための設備。
ワインを作る際、ブドウを足で踏んで果汁を搾るための巨大な桶を始め、果実酒を漬け込み発酵させるための樽、圧搾やろ過の道具など、多岐に渡る。
部品: 蔵
中で保存した品が適切な状態で保管されるよう設計された倉庫。
木や土、石材などを利用した伝統的なものを使用している。
部品: 酒瓶・酒樽
作った酒を入れて保管する容器。木製の場合は長期間保管する事により、木の香りが移る事もあるため、酒と木の相性も考慮して用意される。
部品: 搬入出口
酒の原料となる果物やマタタビ、穀物などを倉庫に入れたり、できた酒を出荷するための出入り口。
大きな、あるいは沢山のものを一度に受け渡しできるよう、通常の出入り口とは別に動線を考慮して用意される。
部品: 伝統的な保冷設備
酒の製造を行うのに適した温度および湿度に保つための設備。
ここでは地下のワイナリーを作ったり、土蔵を利用したり、あるいは洞窟のような自然的な保存設備を使用し、機械を使わずに適温を保っている。
部品: 丁寧な見回り
お酒にはそれぞれ醸造や保存に適した温度が存在する。その温度から外れてしまうと、発酵が進まなかったり、ワインであれば酢になってしまうこともある。
また、醸造中に雑菌が入ってしまえば腐ってしまうこともある。
こうしたことが起きないよう、それぞれのお酒の醸造、保存が適切な状態になっているか、こまめな見回りを行っている。
もちろん、見回り中は清潔な状態を保ち、雑菌が入らないよう注意する。
部品: 酒蔵(伝統的製法)の流用実績
本部品の流用実績については、下記URLにて管理しています。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1Rf4NQWXklAinxZg8nBi0aWEAZs8nnfcxkPvYAkWuVFw/edit#gid=1080984222
部品: 麦芽粉砕機
麦芽粉砕機(モルトミル)は、麦芽(モルト)を適切なサイズに粉砕するための機械である。上部から入れて、下に落ちる過程でローラーで何段階かに分けて粉砕することで、粗く挽いたり大きさを調整したりすることが出来る。ステンレス製で、マグネットで金属などの不純物も除去できる。
部品: マッシュタン
粉砕した麦芽(モルト)と温水を混ぜるための巨大な容器(タン)の設備。これによってお粥状の糖化液(マッシュ)が作られる。
部品: ロイタータン
ロイタータンは、斜めのスリットによってお粥状の糖化液を濾過する巨大な容器の設備である。底にスリットの入った板が敷き詰められており、これによって濾過を行い麦汁を抽出する。また、濾過の過程で発生する麦芽の残り粕をかき混ぜる装置も付いている。
部品: 麦汁煮沸釜
ビール製造用の麦汁煮沸釜(ウォルトパン)は、文字通り麦汁を煮沸するための大きな釜のような設備である。ステンレス製で、上部中央には排気用の煙突が突き出ている。また内部には多管式熱交換器という加熱装置が備え付けられており、これによって加熱された蒸気によって麦汁が煮沸する。また、上部からホップを投入することが出来る。
部品: ワールプールタンク
ワールプールタンクは、ビール製造において、ホップの残り粕と麦汁を分離させるためのタンクである。具体的には、内部で液体を回転させることで、遠心力でホップ粕などの固形物を中央に沈殿させて、その部分を崩さないように液体のみを抽出する仕組みである。
部品: 麦汁冷却槽
麦汁を発酵に適した温度にするために冷却するための設備。冷媒を使った熱交換器によって急速に冷却される。この時、酵母が発酵しやすいよう、適度に無菌酸素が吹きこまれる。
部品: 発酵用タンク
発酵用タンクは、麦汁に酵母を加えてアルコールと炭酸ガスを発生させるための設備である。見た目は大きなステンレス製のタンクであり、ビール用のものは温度調節が可能なので上面発酵や下面発酵が可能となっている。下部は円錐状になっており、バルブを回すことで使い終わって沈んでいる酵母を取り出して再利用できる。ビール製造ではこの工程を主発酵、次の熟成を後発酵とも呼ぶ。
部品: ビール熟成用の貯酒槽
ビール熟成用の貯酒槽は、横倒しになった円筒状のタンクである。後発酵のための加圧や冷却が可能。ここで不完全な若ビールを熟成させることで、美味しいビールへと変化する。
部品: 単式蒸溜器
単式蒸留器(ポットスチル)は円錐に似た縦長の設備で、ウイスキーや焼酎などの製造における蒸留工程を行うための設備。下部で発酵させた麦汁を加熱して、そこから気化したアルコールが上部にある導管を通り、蒸気を再び液体に戻す冷却器で再び液体に戻るという仕組みである。
部品: 醸造酒と蒸留酒の違いについて
ビールやウイスキーなどは、穀類をデンプン源として糖化液を作り、それに酵母を加えて発酵させてアルコールや炭酸ガスを生成するまでの工程は同じである。その後、蒸留というアルコール分を水蒸気にして取り出し再び液体に戻す工程があるものを蒸留酒、蒸留工程が無いもののを醸造酒という。つまり、ビールは醸造酒で、ウイスキーは蒸留酒なのだ。
部品: デンプン源を用意する
デンプン源を用意する。このデータでは例として大麦の種子を使うが、トウモロコシなどでも作れる。大麦の種を水に浸して発芽させた後、焙燥や焙煎などを行い乾燥させて成長を止める。そして根などを除去することで、デンプン源となる麦芽(モルト)を用意する。わざわざ発芽させたのは、そうすることで麦芽の中で酵素(アミラーゼなど)が作られるからである。
部品: 粗く挽く
麦芽(モルト)を、臼や粉砕機などで粗く挽く。穀皮を細かく砕き過ぎると、この後で水を加えた際に苦味やえぐみが多く出てしまったり、濾過する際に濾膜を形成できなくなる。その一方で、穀粒は細かくしたほうがこの後の糖化工程の効率が良くなる。これらを考慮する関係で、麦芽は粗く挽く必要があるのだ。
部品: 温水でデンプンを分解して糖化させる
細かくした麦芽(モルト)に温水を混ぜて、糖化させる。具体的には、65℃くらいの温水で温められた酵素(アミラーゼなど)が麦芽のデンプンを糖に分解して、糖化液のお粥状態にする。なお、この工程で、ミネラルを多く含んだ意味異臭のない美味しくて澄んだ良質の水を使えば、より美味しいお酒が出来る。
部品: 濾過して麦汁を取る
穀皮を含んでいる糖化液を濾過する。細かく砕かなかった麦芽の穀皮が、ここで不純物を取り除くフィルターの役割としても利用される。濾過を繰り返して、なるべく自然に不純物が取り除かれるようにする。こうして出来るのが、麦汁(ばくじゅう)である。
部品: 煮沸する
麦汁を煮沸する。この工程には、麦汁の微生物を殺菌したり、この後で酵母が麦芽糖を分解しやすくなるようにしたり、余計なたんぱく質を凝固させたりなどの効果がある。
部品: ホップを入れる
煮沸中に、ビール特有の苦みと香りや風味などの決め手となる、ホップを加える。ホップに含まれるポリフェノールが液体を綺麗な澄んだ色にするなど、さまざまな良い効果がホップにはある。なお、ホップ無し、またはホップの代わりにハーブや香辛料を入れる場合もある。この後、ホップの粕など不純物を取り除いて、いよいよ発酵のための準備に入る。
部品: 冷却してから酵母を入れて発酵
煮沸したら、次は麦汁を発酵させるのに都合が良い温度まで冷却させた後、酵母を添加して発酵工程に入る。酵母は麦汁の糖質をアルコールと炭酸ガスに分解しながら増殖していく。なお、酵母の種類によって上面発酵や下面発酵などの違いがあり、香りや味わいなどが変化したりもする。この状態のビールを、若ビールという。
部品: タンクで再度発酵させて熟成させる
熟成の工程では、ビールの場合、若ビールの中にまだ残留している糖質をしっかり発酵させるために、タンクなどに移し替えて熟成させる。この時、加圧しながら少しずつ冷却していくと、炭酸ガスが溶解して、ビールの泡や爽快な喉ごしを液体の中にしっかり閉じ込めることが出来る。この発酵が適度な段階まで進んだら、そこで発酵を止めるために酵母や(冷却時に凝固した)タンパク質やポリフェノールなどを取り除く。これは濾過または熱処理によって行われる。
部品: 麦汁に多くの酵母を入れて発酵液を作る
ウイスキーの場合、麦汁が出来た段階で多くの酵母を投入して発酵工程を開始する。熱処理などは、この後の蒸留工程で行われているのである。この段階では存在する雑菌などに負けないよう、酵母は多く投入するのだ。
部品: 蒸留を二度行う
発酵液を蒸留して、アルコールの成分を高める。水の沸点は100℃だがアルコールの沸点は約80℃であり、この差を利用してアルコールを気化させ、それを冷却して抽出して液体に戻すのである。この工程を二度行う。二度目の蒸留では、アルコール成分の中でも酒として良い部分を選り分ける。
部品: 樽の中で長期間熟成する
ウイスキーなどの場合は、樽の中で何年も熟成されることによって、ウイスキーの美しい琥珀色やまろやかな味わいや香りなどが育てられる。樽の中で少しずつアルコールが蒸散すると同時に、樽の中に空気を取り入れることで、まるで呼吸するように熟成するとされる。樽熟成にはピークがあるものの、何十年も長期間熟成に耐えられるウイスキーは、とても希少で価値のあるお酒として扱われる。
部品: 最後にパッケージして完成
酵母などの不純物を取り除いて完成したお酒を、瓶や缶などに入れてパッケージする。こうして酒屋の店頭などに並んだりするわけである。
*インポート用定義データ
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"title": "丁寧な見回り",
"description": "お酒にはそれぞれ醸造や保存に適した温度が存在する。その温度から外れてしまうと、発酵が進まなかったり、ワインであれば酢になってしまうこともある。\nまた、醸造中に雑菌が入ってしまえば腐ってしまうこともある。\nこうしたことが起きないよう、それぞれのお酒の醸造、保存が適切な状態になっているか、こまめな見回りを行っている。\nもちろん、見回り中は清潔な状態を保ち、雑菌が入らないよう注意する。",
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"title": "酒蔵(伝統的製法)の流用実績",
"description": "本部品の流用実績については、下記URLにて管理しています。\nhttps://docs.google.com/spreadsheets/d/1Rf4NQWXklAinxZg8nBi0aWEAZs8nnfcxkPvYAkWuVFw/edit#gid=1080984222",
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"title": "お酒を作る設備の例(ビール・ウイスキー向け)",
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"title": "麦芽粉砕機",
"description": "麦芽粉砕機(モルトミル)は、麦芽(モルト)を適切なサイズに粉砕するための機械である。上部から入れて、下に落ちる過程でローラーで何段階かに分けて粉砕することで、粗く挽いたり大きさを調整したりすることが出来る。ステンレス製で、マグネットで金属などの不純物も除去できる。",
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"title": "マッシュタン",
"description": "粉砕した麦芽(モルト)と温水を混ぜるための巨大な容器(タン)の設備。これによってお粥状の糖化液(マッシュ)が作られる。",
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"title": "ロイタータン",
"description": "ロイタータンは、斜めのスリットによってお粥状の糖化液を濾過する巨大な容器の設備である。底にスリットの入った板が敷き詰められており、これによって濾過を行い麦汁を抽出する。また、濾過の過程で発生する麦芽の残り粕をかき混ぜる装置も付いている。",
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"title": "麦汁煮沸釜",
"description": "ビール製造用の麦汁煮沸釜(ウォルトパン)は、文字通り麦汁を煮沸するための大きな釜のような設備である。ステンレス製で、上部中央には排気用の煙突が突き出ている。また内部には多管式熱交換器という加熱装置が備え付けられており、これによって加熱された蒸気によって麦汁が煮沸する。また、上部からホップを投入することが出来る。",
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"title": "ワールプールタンク",
"description": "ワールプールタンクは、ビール製造において、ホップの残り粕と麦汁を分離させるためのタンクである。具体的には、内部で液体を回転させることで、遠心力でホップ粕などの固形物を中央に沈殿させて、その部分を崩さないように液体のみを抽出する仕組みである。",
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{
"title": "麦汁冷却槽",
"description": "麦汁を発酵に適した温度にするために冷却するための設備。冷媒を使った熱交換器によって急速に冷却される。この時、酵母が発酵しやすいよう、適度に無菌酸素が吹きこまれる。",
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"title": "発酵用タンク",
"description": "発酵用タンクは、麦汁に酵母を加えてアルコールと炭酸ガスを発生させるための設備である。見た目は大きなステンレス製のタンクであり、ビール用のものは温度調節が可能なので上面発酵や下面発酵が可能となっている。下部は円錐状になっており、バルブを回すことで使い終わって沈んでいる酵母を取り出して再利用できる。ビール製造ではこの工程を主発酵、次の熟成を後発酵とも呼ぶ。",
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"title": "ビール熟成用の貯酒槽",
"description": "ビール熟成用の貯酒槽は、横倒しになった円筒状のタンクである。後発酵のための加圧や冷却が可能。ここで不完全な若ビールを熟成させることで、美味しいビールへと変化する。",
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{
"title": "単式蒸溜器",
"description": "単式蒸留器(ポットスチル)は円錐に似た縦長の設備で、ウイスキーや焼酎などの製造における蒸留工程を行うための設備。下部で発酵させた麦汁を加熱して、そこから気化したアルコールが上部にある導管を通り、蒸気を再び液体に戻す冷却器で再び液体に戻るという仕組みである。",
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"title": "ビールやウイスキーなどの基本的な作り方",
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{
"title": "醸造酒と蒸留酒の違いについて",
"description": "ビールやウイスキーなどは、穀類をデンプン源として糖化液を作り、それに酵母を加えて発酵させてアルコールや炭酸ガスを生成するまでの工程は同じである。その後、蒸留というアルコール分を水蒸気にして取り出し再び液体に戻す工程があるものを蒸留酒、蒸留工程が無いもののを醸造酒という。つまり、ビールは醸造酒で、ウイスキーは蒸留酒なのだ。",
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{
"title": "デンプン源を用意する",
"description": "デンプン源を用意する。このデータでは例として大麦の種子を使うが、トウモロコシなどでも作れる。大麦の種を水に浸して発芽させた後、焙燥や焙煎などを行い乾燥させて成長を止める。そして根などを除去することで、デンプン源となる麦芽(モルト)を用意する。わざわざ発芽させたのは、そうすることで麦芽の中で酵素(アミラーゼなど)が作られるからである。",
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"title": "粗く挽く",
"description": "麦芽(モルト)を、臼や粉砕機などで粗く挽く。穀皮を細かく砕き過ぎると、この後で水を加えた際に苦味やえぐみが多く出てしまったり、濾過する際に濾膜を形成できなくなる。その一方で、穀粒は細かくしたほうがこの後の糖化工程の効率が良くなる。これらを考慮する関係で、麦芽は粗く挽く必要があるのだ。",
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{
"title": "温水でデンプンを分解して糖化させる",
"description": "細かくした麦芽(モルト)に温水を混ぜて、糖化させる。具体的には、65℃くらいの温水で温められた酵素(アミラーゼなど)が麦芽のデンプンを糖に分解して、糖化液のお粥状態にする。なお、この工程で、ミネラルを多く含んだ意味異臭のない美味しくて澄んだ良質の水を使えば、より美味しいお酒が出来る。",
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"title": "濾過して麦汁を取る",
"description": "穀皮を含んでいる糖化液を濾過する。細かく砕かなかった麦芽の穀皮が、ここで不純物を取り除くフィルターの役割としても利用される。濾過を繰り返して、なるべく自然に不純物が取り除かれるようにする。こうして出来るのが、麦汁(ばくじゅう)である。",
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"title": "ビールの場合",
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{
"title": "煮沸する",
"description": "麦汁を煮沸する。この工程には、麦汁の微生物を殺菌したり、この後で酵母が麦芽糖を分解しやすくなるようにしたり、余計なたんぱく質を凝固させたりなどの効果がある。",
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{
"title": "ホップを入れる",
"description": "煮沸中に、ビール特有の苦みと香りや風味などの決め手となる、ホップを加える。ホップに含まれるポリフェノールが液体を綺麗な澄んだ色にするなど、さまざまな良い効果がホップにはある。なお、ホップ無し、またはホップの代わりにハーブや香辛料を入れる場合もある。この後、ホップの粕など不純物を取り除いて、いよいよ発酵のための準備に入る。",
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"title": "冷却してから酵母を入れて発酵",
"description": "煮沸したら、次は麦汁を発酵させるのに都合が良い温度まで冷却させた後、酵母を添加して発酵工程に入る。酵母は麦汁の糖質をアルコールと炭酸ガスに分解しながら増殖していく。なお、酵母の種類によって上面発酵や下面発酵などの違いがあり、香りや味わいなどが変化したりもする。この状態のビールを、若ビールという。",
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"title": "タンクで再度発酵させて熟成させる",
"description": "熟成の工程では、ビールの場合、若ビールの中にまだ残留している糖質をしっかり発酵させるために、タンクなどに移し替えて熟成させる。この時、加圧しながら少しずつ冷却していくと、炭酸ガスが溶解して、ビールの泡や爽快な喉ごしを液体の中にしっかり閉じ込めることが出来る。この発酵が適度な段階まで進んだら、そこで発酵を止めるために酵母や(冷却時に凝固した)タンパク質やポリフェノールなどを取り除く。これは濾過または熱処理によって行われる。",
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"title": "ウイスキーの場合",
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{
"title": "麦汁に多くの酵母を入れて発酵液を作る",
"description": "ウイスキーの場合、麦汁が出来た段階で多くの酵母を投入して発酵工程を開始する。熱処理などは、この後の蒸留工程で行われているのである。この段階では存在する雑菌などに負けないよう、酵母は多く投入するのだ。",
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"title": "蒸留を二度行う",
"description": "発酵液を蒸留して、アルコールの成分を高める。水の沸点は100℃だがアルコールの沸点は約80℃であり、この差を利用してアルコールを気化させ、それを冷却して抽出して液体に戻すのである。この工程を二度行う。二度目の蒸留では、アルコール成分の中でも酒として良い部分を選り分ける。",
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"title": "樽の中で長期間熟成する",
"description": "ウイスキーなどの場合は、樽の中で何年も熟成されることによって、ウイスキーの美しい琥珀色やまろやかな味わいや香りなどが育てられる。樽の中で少しずつアルコールが蒸散すると同時に、樽の中に空気を取り入れることで、まるで呼吸するように熟成するとされる。樽熟成にはピークがあるものの、何十年も長期間熟成に耐えられるウイスキーは、とても希少で価値のあるお酒として扱われる。",
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"title": "最後にパッケージして完成",
"description": "酵母などの不純物を取り除いて完成したお酒を、瓶や缶などに入れてパッケージする。こうして酒屋の店頭などに並んだりするわけである。",
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